災害時でも安心して生活できる自立型コンテナハウスを提供する「キャビン・ビルド」。デザイン性に優れたおしゃれな外観と、電気と水を循環利用する独自の仕組みを兼ね備え、災害時はもちろん、普段の生活やビジネスシーンでも活用できる次世代型ハウスを提案しています。
この「キャビン・ビルド」の創エネと蓄エネをサポートするのが、北海道を拠点に再生可能エネルギー事業を展開する「コニストンエンジニアリング」です。代表の大友社長は、燃料会社勤務を経て2009年に電気工事の資格を取得。太陽光発電のFIT制度の開始をきっかけに2012年頃、会社を設立しました。少人数ながら柔軟な事業展開を続け、北海道の寒冷地でも活用できる太陽光発電や蓄電池の導入に取り組んでいます。

コンテナハウスのコンセプト
コンテナハウスは、「災害時に電気や水道がなくても暮らせる仕組みを作りたい」というキャビン・ビルドの意向から生まれました。創エネと蓄エネの技術については、コニストンエンジニアリングが提案・協力しています。
太陽光発電を壁面に設置し、発電した電気をバッテリーに蓄え、その電気で生活できる仕組みを実現しました。また、水も汚れた水を浄化して何度も使えるシステムを取り入れており、この仕組みが確立すれば、災害時でもインフラに頼らずに生活できるようになります。さらに、このコンテナハウスはデザイナーによるおしゃれな外観で、見た目にもこだわりがあります。

J-OF蓄電池を選んだ理由
完全に電力網に頼らないで動く蓄電池をずっと探していました。ほとんどの蓄電池は電力網に接続しないと動作しませんが、J-OF蓄電池は太陽光で発電した電気だけで動きます。これが一番の決め手でした。それに、北海道の寒い地域では普通の蓄電池は外に置けませんが、J-OF蓄電池は寒さに強く、寒冷地の屋外設置も可能だったので、『これならいける』と思いました。
さらに、価格もそこまで高くないため、導入しやすかったです。
他にも他社製品をいくつか比較しましたが、例えばマイナス20度以下でも動作する製品や、電力網に頼らないで動く製品はほとんどありませんでした。他社の製品だとDIYのようにバッテリーを自分で組み合わせる必要があったり、保証や防水の面で不安があったりして、信頼性に欠ける部分が多かったですね。その点で、J-OF蓄電池は最初からシステムが完成されていて安心感がありました。
J-OF蓄電池に期待していること
完全オフグリッドでの運用
電力網に頼らず、太陽光発電だけで動作する蓄電池として、災害時や離れた場所でも安定して使えることを期待。
寒冷地での性能
マイナス20度以下の寒冷地でも動作する強みを生かし、特に北海道のような厳しい環境下でも活躍してほしい。
多用途での活用
災害時にインフラに頼らず生活を支えるだけでなく、普段は観光客向けのコンテナハウスへの安定した電力供給に期待。
自治体や企業への提案
災害対策として自治体に導入を提案しつつ、平時には民泊や地域活性化に使える二つの役割を果たす商品として活用。

J-OF蓄電池を使ってみての感想
今はまだ設置したばかりですが、蓄電池に電気をためて、室内照明を24時間つけて外から見えるようにしています。外灯はセンサーで夜に照明がつく仕組みを実現し、エアコンも試してみる予定です。将来的には、災害時でも水や電気が循環して、自立した生活ができる仕組みを目指しています。
また太陽光発電の発電量や家の中の消費量もアプリで見やすいし、データもダウンロードできるので、ある程度運転できたらデータをダウンロードして分析もしてみたいと思います。
完全オフグリッド型コンテナハウスの今後の展望
このコンテナハウスは、災害時に使えるだけじゃなく、普段から役立つものにしたいと考えています。例えば『民泊』として使うのはどうかなと思っています。外国からの観光客にも、デザイン性のあるおしゃれなハウスに泊まれるのは魅力的だと思いますし、SNSで広まれば人を呼び込むきっかけにもなりますよね。
そうすれば、災害がない時期でも稼働率を上げられますし、自治体にも提案しやすくなります。『災害時には防災拠点として命を守り、普段は観光で地域を盛り上げる』、そんな二つの役割を持たせたいと考えています。」
植林によるCO2削減への取り組み
太陽光発電の事業をしていると、『環境破壊じゃないのか』って言われることがあります。だから、自分たちで伐採した以上の木を植えようと思って、2017年に6ha山林を購入し水ナラという木を2000本植えました。
この木は成長は遅いですが、一度切っても自然にまた育っていきます。将来的には、この木を薪や椎茸の原木に使ったり、ウイスキーの樽に使えるようになればいいなと考えています。
Comments